コンサルティング
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中小製造業のコストダウンで効果が出にくい理由とは
中小製造業でコストダウンは、材料費の削減、外注費の削減から取り組みます。ただ、多くの場合、購入先に無理な価格を押し付ける「価格叩き」に終始します。 製造工程でのコストダウンとしては、「ムダ取り」に代表されるように、歩行のムダ、作業のムダ、仕掛品の削減などにより1台当りの加工費が30,000円だったものを25,000円に引き下げることが行われます。
いずれも間違った行動ではありませんが、思うようにコストダウンができないことが多いのです。 その理由は、「外部への単価引き下げ要求は行うものの、お願いする一方でなかなか期待価格まで下がらない。単価引き下げのためにまとめ買いをして裏目に出ることさえある」「製造現場のムダは取ったが、仕事量が少ないため作業者の手が空く時間が増えただけである」といったことが起きるからです。
実効性のあるコストダウンとは
コストダウンをもっと実効性のあるものにするためには、「見積もり段階での積算見落としをなくし、持ち出しを無くす」「単価データを整備する、仕入先ごとの特性を見て発注する等のデータに基づく単価交渉力の強化」「社内体制を組み直し、内製化を進める」「ムダを取った後、これに見合う人員体制に組み直す」などの損益計算書に直結する具体策を持ち実践しなければなりません。
特に一品一様の受注スタイルの企業では、コストアップの落とし穴だらけです。手続きが多く、管理対象が多すぎるという事情はあります。だからといって、取れる利益を失ってしまっては何にもなりません。引き合いから納品・据え付けまでの流れをチェックすると、あちこちで管理の甘さがあり、受注金額に対して10%以上の増益が可能、ということはざらにあります。
コスモ経営のコストダウン推進支援の考え方
コスモ経営は、コスト管理力をいかに上げるかという視点での支援を行います。
コスト管理とは、「仕事の流れの中のどの段階で、誰が、何についてのコストを管理する責任を持つかを明らかにしたもの」です。この事を徹底している企業は中小製造業では多くはありません。取れる利益をしっかり取れるように、管理体質を強めることで実効性のあるコストダウンを行います。これに加えて製造現場の適正配置や価格交渉力がある購買体制を整えていくための提案でコスト管理力がある企業作りを支援します。